発酵食品だけじゃ解決できない?リタイア後の消化不良とストレスに効く腸活術
リタイア後の生活が始まってから、体の不調が気になり始めた方も多いのではないでしょうか。特に消化不良やストレスに悩んでいる方は、腸の健康を見直すことが大切です。すでに発酵食品を取り入れているのに、あまり効果を感じられないという方に向けて、今回は発酵食品以外に注目した腸活術をご紹介します。
腸内環境と消化不良の関係
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、体だけでなく心にも大きな影響を与えます。消化不良が続くと、腸内環境が乱れ、腸内フローラ(腸内の細菌バランス)が崩れやすくなります。この乱れが便秘や下痢、さらには免疫力の低下やストレスの増加につながります。発酵食品には腸内の善玉菌を増やす効果がありますが、それだけでは十分に腸をサポートできないこともあります。
ストレスを軽減する腸活のポイント
発酵食品を摂っても効果を感じにくい場合、食生活以外の要素にも目を向けてみましょう。ストレスは腸内環境を悪化させる大きな要因です。ストレスが腸に悪影響を及ぼすと、消化機能が低下し、食べ物が適切に分解されず、栄養が吸収されにくくなります。
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深呼吸やリラックス法を取り入れる
ストレスが腸に与える影響を減らすために、日常生活でリラックスする時間を設けましょう。呼吸法や瞑想、簡単なストレッチなど、気軽にできるリラックス法を試してみてください。
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腸と心をつなぐ「腸脳相関」
腸と脳は密接につながっており、ストレスを感じると腸が敏感になります。この「腸脳相関」を整えるためには、ストレスの管理と腸内環境のバランスを取ることが重要です。
食事に追加すべき腸活アイテム
発酵食品以外にも、腸の働きを助ける食品があります。スーパーやコンビニで手軽に手に入るものもあるので、食生活に取り入れてみてください。
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食物繊維を増やす
発酵食品に加え、食物繊維を摂ることで、腸内の善玉菌が増えやすくなります。食物繊維が豊富な野菜
豆類、全粒穀物を取り入れることで、腸内環境が整いやすくなります。例えば、コンビニのサラダや豆類を使ったお惣菜は便利な選択肢です。でも、もしも可能であれば、単なるカット野菜よりもキャベツやレタスなどを自分でカットするか、手でちぎって食べるようにした方が栄養も更に摂れるので、より良いでしょう。
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水分をしっかり摂る
消化不良が続くと、腸内での水分が不足して便が固くなりがちです。毎日こまめに水分を摂取することで、腸の動きがスムーズになり、消化不良を防ぐことができます。但し、その場合、胃における消化を妨げないことも大事です。食前30分〜食後1〜2時間は水分をあまり多くは摂らないようにして、それ以外の時間帯で、しっかり水分を摂ってくださいね。
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健康的な油を摂る
オリーブオイルや亜麻仁油など、体に良い油を適度に摂ることも腸内環境改善に効果的です。これらの油は、便の滑りを良くし、消化をサポートします。
運動不足を解消して腸を元気に
運動不足は腸の動きを鈍らせる原因になります。激しい運動でなくても、毎日少しずつ体を動かすだけで腸が活発になります。散歩や軽いストレッチを取り入れることで、腸の働きをサポートし、消化不良を改善する助けになります。
しっかり噛んで腸をいたわりましょう
咀嚼(そしゃく)運動をしっかり行うことは食べたものを細かくして、消化もしやすくさせます。しっかり噛むことが、弱った胃腸を助けることにもなります。更に、食事の際に噛み続けるという行為はリズム運動となり、脳の神経伝達物質の一つであるセロトニンの分泌が促進され、ストレス解消にもつながります。一口33回を目安に噛むことを心がけてくださいね。なお、習慣化のために、箸を置いてから噛むようにするのもオススメです。お気に入りの箸置きを見つけると良いですね。
ドクターJINのつぶやき
発酵食品だけでは効果が感じられない方も、食事の工夫やストレス管理、軽い運動を取り入れたり、しっかり噛んだりすることで腸内環境を整えることができます。腸が健康になると、消化不良だけでなくストレスの軽減にもつながり、心も体もスッキリとした毎日が送れるでしょう。
私、ドクターJINは、時間のある時はなるべくしっかり噛んで、腸を助けようと考えています。
あなたも、腸活を通じて、リタイア後でも、より快適に暮らせる生活を目指してみてくださいね。