体調不良の原因は「グルテン」?3つの危険性

2021/06/23 腸活コラム

最近、「グルテンフリー」と書かれている製品が増えてきました。

なぜ「グルテン」を避けたほうが良いのか、考えたことはあるでしょうか。

この記事では、「グルテン」の危険性・簡単な「グルテンフリー」のやり方についてまとめました。

もし体調が芳しくないのなら、一度「グルテン」から離れてみてはいかがでしょうか。

 

「グルテンとは?」

 

そもそも「グルテン」とは何なのか、というお話をします。

「グルテン」の材料となるのは、小麦に6~15%含まれているというタンパク質。

「グリアジン」と「グルテニン」と呼ばれる2種類の物質です。

「グリアジン」の特徴は、粘着力は強い・弾力が弱く、伸びやすいという点です。

「グルテニン」は弾力性はとても高いのですが、粘着力はそれほどでもありません。

この2種類のタンパク質がしっかりと混ざり合わさると、強い粘着力と高い弾力性を兼ね合わせた「グルテン」となるのです。

モチモチしていて、しかもネバネバしています。

例えば、

  • うどんなら、しっかりとしたコシに
  • パンなら、フワフワとした食感に

につながります。

「グルテン」は食感の鍵なのですね。

「グルテン」が引き起こす3つの危険性

食材として深い味わいを生み出す「グルテン」。

しかし、口を通って消化管の中に入ってしまうと、トラブルが発生するケースもあるんです。

①「リーキーガット症候群」

「グルテン」のモチモチ・ネバネバが厄介になります。

胃腸に入って、アミノ酸のレベルまで分解されるのなら、問題ありません。

しかし、この「グルテン」が消化されている最中に、胃壁や腸壁にくっつく可能性があります。

そうすると、消化するための表面積が少なくなり、胃腸の働きが弱まります。

腸内粘膜を傷付けてしまうケースも。

「リーキーガット症候群」が起こる危険性が高まるのです。

本来、腸の粘膜はしっかりと消化された栄養成分以外は腸の外へは通しません。

「リーキーガット症候群」になると、色んなものが腸を素通りしてしまうのです。

②頭や腕に悪影響

品種改良済みの小麦粉には「グオテルモルフィン」という、モルヒネの成分と似た物質が含まれているそうです。

人によっては、モルヒネを使ったときと同じような状態になります。

「頭がぼーっとしてすっきりしない」

「二の腕にブツブツができやすい」

といった症状が現れるのです。

③糖質過多

小麦粉の7割以上が糖質です。

小麦粉でできたものを大量に摂ることは、つまり糖質を大量に摂ることにつながります。

結果、血糖の急上昇・急降下が精神バランスを崩します。

精製された糖質を多く摂取すると、この糖質を栄養とするカンジダ菌が腸内にはびこるケースも。

「グルテンフリー」の方法

小麦の摂取は体の調子を狂わせてしまう可能性がある、なので「グルテンフリー」という考えが出てきたのです。

症状によって異なりますが、簡単な方法を紹介します。

小麦が含まれている食品を避けてみてください。

まずは2週間だけ。

食品表示に書いてある原材料名をチェックしましょう。

できれば、一行目に「小麦」という文字が入っているものは控えましょう。

また、小麦と同系統の植物である、ライ麦・大麦に関しても注意です。

小麦に含まれている「グリアジン」と同様の物質として、

ライ麦には「セカリン」、大麦には「ホルデイン」が含まれているためです。

そして、「グルテンフリー」製品を使ってみましょう。

高い糖質が問題となりますので、「おかずファースト」は必須です。

まず、肉・魚・卵・野菜などのおかずを先に食べましょう。

まとめ

「グルテン」そして「グルテンフリー」についてまとめました。

「頭がぼーっとしている」

「二の腕にブツブツができやすい」

など心当たりのある方は、「グルテン」を控えてみましょう。

「グルテンフリー」で、体の調子が良くなるかもしれません。

神谷仁医学博士